2015年12月13日日曜日

はんかくさいとしかいいようがない!釧路市議会の広報不掲載問題

子どもの頃、母は私たち兄弟を叱るとき、よく「はんかくさいっ!」っていったもんです。この言葉を標準語に直したらどうなるのでしょうか。「ホントこのバカな子はっ!」という感じでしょうか。標準語ではなかなかニュアンスを伝えられない。

標準語への翻訳は難しいのですが、この言葉の雰囲気に近いのはあれです。あれというのは海援隊が昔歌っていた『母に捧げるバラード』、もう若い人はわからないと思いますが、あの歌の語りの部分です。
コラ!!テツヤ、何ばあんたしようとかいな、あんた。はよう、大学へ行ってこんね、大学へいってあんた、学問ばしてこんね、あんた。毎日、テレーとしてから。近所の人からおまえ、いつも、何て言われおっか、わかっとっとね。武田のバカ息子、バカ息子って、噂されおっとよ。
さて、何が「はんかくさい」のか。今日の北海道新聞に出ていたこの記事です。


「安倍政権批判「不適切」「広報不掲載で調整」釧路市議会
安倍晋三政権を批判する文言を印刷したクリアファイルに関する教職員対象の調査をめぐり、釧路市議会(定数28〉で行われた内容について、市議会の過半数の議員が議会広報への掲載は不適切と判断、不掲載の方向で最終調整に入っている。

共産党の梅津則行氏が4日の一般質問で市教委の対応をただし、その後、内容を議会広報に掲載するよう求めた。

議会広報特別委員会が11日、月田光明議長の助言で各会派の意向を確認したところ、自民、公明などはファイルに記された「アベ政治を許さない」との表現が「特定政党を批判している」などとし、掲載は不適切だと主張した。同様の考えの議員は18人に上る一方、共産と民主系が掲載を求めている。

一連の協議で、月田議長は共産党に掲載内容の差し替えを提案したため、同党は11日に議長不信任決議案を提出。12日未明に否決された。梅津氏は「広報に何を載せるかは、議員が選択すベきだ。意見の検閲につながる」と批判している。
私の函館市議会での経験では、議会だよりに一般質問の内容をすべて載せることはできないので、質問した議員が掲載してほしい質問項目を決め、会派の広報委員を通じて報告することになっていました。

ですから、その項目がいいとか悪いとか議論になることはまずありえないのです。記事を読んでみて釧路市議会も同様のやり方をとっているようですが、いちゃもんとしかいいようがありません。梅津議員のいうように検閲です。

しかも、質問では政党批判をすることは当然ありうることで、「特定政党を批判している」など不掲載の理由になりません。記事から考えるに、梅津議員は、特定政党を批判したのではなく、「アベ政治を許さない」のクリアファイル問題をとりあげただけですから、二重、三重におかしな話です。

論戦で勝てない人たちは、こういう風に出てくるという見本みたいなはんかくさい話です。

本来なら他の自治体のことをあれこれいうのは差し控えた方がいいのでしょうが、私も釧路でうまれ、12年過ごした町ですから、ふるさとを思う心として大目にみてほしいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿