2010年11月22日月曜日

日本の消費税は世界の中でとても高い

函館民主商工会主催の税金講演会「日本の税制のあるべき姿を考える」(講師は浦野広明税理士)に参加してきました。なるほどと思ったことがたくさんありましたが、そのうち2つのことを紹介します。

①日本の消費税は標準税率が17.5%のイギリスより高い
イギリスでは非課税(土地の譲渡・賃貸、建物の譲渡・賃貸、金融・保険、医療、教育、郵便、福祉など)やゼロ税率(食料品、上下水道、書籍、障害者・視力障害者用具、住宅建設、旅客運賃、医薬品、子供服)の品目が多い。この結果、国税収入にしめる消費税の比率は、日本は26.0%、イギリスは21.5%です。日本の消費税はものすごく高いということになりますね。
②すべての税が福祉目的税
日本国憲法25条の視点で考えればすべての税はそもそも福祉目的税である。(ということは福祉のためにあえて消費税を福祉目的税化するという発想自体がおかしいことになりますね。)
私は中学3年生の社会科の授業で、函館の深堀中学校の藤川先生が、胸をはって累進課税制の説明をした、そのその誇らしげな姿を思い出すことがあります。税制が示す日本の国のカタチへの自信だったのだと思います。累進課税制=応能負担の原則が消費税の導入ですっかり崩れてしまったのですね。

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