2010年11月19日金曜日

ホヤと春菊

私は食べ物の好き嫌いは少ないほうだと思います。でもどうしても食べられないものがありました。『春菊』と『ホヤ』がダメでした。何か毒物でも口に入れたように感じ吐き出したものでした。母親の影響かもしれません。子どものころわが家の食卓に『春菊』も『ホヤ』も乗ったことはありませんでしたから。
でも不思議です。突然に「大嫌い」が「大好き」に変わってしまったのです。四十歳を越えた頃のことでした。それからは毎日が『ナベ』でもよくなりました。居酒屋でも必ず『ホヤ酢』を注文するようになりました。食べ物に対する味覚が突然変わるように、有権者の政党に対する味覚が最近変わって「共産党が嫌い」が驚くほど少なくなっている感じがします。嬉しいことです。食材の魅力も大事ですが、料理人の腕も大事です。今度の総選挙での私の役割はさしずめ「共産党をおいしく食べてもらう函館の料理人」というところでしょうか。(『コーヒータイム』 2009.5.10号)

0 件のコメント:

コメントを投稿