2016年12月15日木曜日

韓国ドラマでハングル学習(6)「ホグの愛」 多義語 쓰다 の役割

11月に受けた3度目のハングル検定3級は結果待ちです。9月10月にかけて今度は自分でも勉強した方だと思います。合否はまだわかりませんが、どちらにしてもギリギリかなと思っています。

久しぶりの「韓国ドラマでハングル学習」です。「ホグの愛」を見ました。心温まるストーリーでしかもハッピーエンド、心が洗われました。

さてドラマのストーリー展開で、韓国語の多義語というか、ひとつの単語なのに多くの意味を持っている言葉が小道具のように面白い役割を果たしているなあと思いました。

その単語は「쓰다」(スダ)という動詞で、辞書を引くと、①使う、②書く、③(帽子などを)かぶる、④苦い(この場合形容詞)となっています。


ドラマの主人公 カン・ホグは高校時代の初恋の相手、ト・ドヒと同窓会で再会します。ドヒは国民的スターともいえる水泳選手、パシリをさせられているホグの手の届くような女性ではありません。

ドヒは望まぬ妊娠をしますが、その相手が誰なのかホグにはわかりません。でも友達として、一人で出産するドヒに寄り添います。

あるとき、もう一人の同級生で優等生、現在はエリート弁護士のピョン・ガンチョルが病室にドヒを訪ねてきます。ホグはカーテンの陰に隠れて二人の言い争いを聞きます。

「なぜ中絶しなかったのか」と問いただすガンチョル、「使ってくれと言ったのに」とドヒ。この「使う」が「쓰다」という単語です。これを聞いてホグは、コンドームを使ってほしいというドヒに対してガンチョルはそれを拒否したと思い、ガンチョルが父親だったと確信します

ホグはエレベーターまでガンチョルを追いかけ、殴りつけるは、たい焼きを投げつけるは、コンドームを投げつけるはで怒りを爆発させたのでした。

ドラマが展開するにつれて、これがホグの早とちりだったことが分かってきます。ドヒの妊娠は選手仲間であるキョンウの暴行によるものだったのです。ドヒがガンチョルに頼んだのは、「(告訴状を)書いてほしい」ということだったのです。これに対して、ガンチョルはドヒが傷つくと考え「拒否した」というのがホントのことでした。この「書く」も「쓰다」なのです。

ところで「쓰다」の意味、①~④のうち、今回は①と②の勘違いでしたが、「コンドームを使う」の場合、字幕は①「使う」となっていましたが、③で理解すると笑っちゃうなあとか思ってしまいました。これ蛇足。

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