2016年10月21日金曜日

茂辺地川のサケ、「茂辺地」と「紋別」の地名の由来は同じ 

昨年(「茂辺地川のサケはサイコー」)につづき、今年も茂辺地川のサケを見てきました。

茂辺地川はあまり大きくない川なのでサケを近くで見ることができるので、数えきれないサケが遡上しているその姿が感動的です。この日(10月19日)は、観光客と思われる方々もタクシーに乗って見学に来ていました。








さてサケが遡上するこの茂辺地川はどんな川でしょうか。こんな感じです。河口は狭くて幅が3㍍くらいしかありませんでした。この河口からは湾の向こう側に函館山の裏側(函館市内から見た函館山の裏側のこと)がよく見えます。川の説明標識の通り「静かな川」です。




さてこの説明看板、以前も紹介したことがありました(「茂辺地川を遡るサケ)。

「二級河川茂辺地川水系」モ・ペッ(Mo-Pet:静かな・川)。moには、別に「小さい」の意がある。並流する大川が無く、河口が砂で押さえられていて、下流は特にゆったりとした流れであるから「静かな川」の意。
この説明だけを読むと、この川の名前が「川」というのであれば「なるほど」と思うのですが、これだけでは、なぜ「茂辺地川」なのかわかりません。去年も同じ疑問をもったのでしょうか、私はこんなことを書きました。
アイヌ語の「モベツ」がなまって「モヘジ」になったのでしょうか。ちなみにこの地域は上磯町と合併する前は「村」だったそうです。
あてずっぽうですが、やはり「別」と「茂辺地」、どちらが先かはわからないけれど、もともとは同じ言葉だったのではないでしょうか。中世には別館」というのがあったので別」は古い地名なのでしょう。「モベツ」→「モベチ」→「モヘジ」と変化したと考えれば頷けます。

この「モペツ」、別な変化をたどることもあったのではないでしょうか。「モペツ」→「モベツ」→「モンベツ」、日高の「門別」(日高町と合併して今では日高町の一部となっていますが)、オホーツクの「紋別」、それから、スーパー北斗に乗ると「伊達紋別」という駅もありますね。これらの「モンベツ」も、「モペツ」=「静かな川」が地名の由来だったら愉快なんですが・・・

と考えながらネット検索してみると大当たりでした。どちらも「静かな川」が地名の由来のようです。

ちなみに「喜茂別」も調べてみましたが、こちらは違うようです。

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