2015年11月2日月曜日

エルニーニョとラニーニャ スペイン語の名詞の「性」について

エルニーニョ現象というのがありますね。異常気象を代表する言葉のようになっています。その逆の現象をラニーニャ現象というそうです。

気象庁のホームページでは、この気候現象について次のように説明しています。
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象です。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれています。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられています。
この現象の説明についてはこれくらいにします。詳しいことを知りたい方はこちらをどうぞ。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino.html


さてエルニーニョもラニーニャもスペイン語なのですが、次のように書きます。



エルニーニョ  El Niño
ラニーニャ       La Niña

名詞の性がある言語は冠詞も性によって変化すること、前にも書いたことありますが(男性名詞、女性名詞、中性名詞ってなに?)、Elが男性名詞の定冠詞、La女性名詞の定冠詞です。

冠詞を取ってしまうと、「ニーニョ」と「ニーニャ」ですからとても似ています。「ニーニョ」は「男の子」、「ニーニャ」は「女の子」を意味します。

対になる気候現象に、対になる名前を与えた、面白いなあと思いました。

ちなみにÑという文字、Nのうえに「~」というのがついていますが、これはスペイン語独特の文字です。NHKのテレビのスペイン語講座では、「にょろ吉」とか冗談っぽく呼んでましたね。

男性名詞の場合、うしろが「O」で終わることが多く、女性名詞の場合「A」で終わることが多いので、名詞の性を見分ける目安になります。

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