しかしあえて言いたい。「北海道のことを知ろうと思ったらまず川から始めよ」と。
そう思ったのは、北道邦彦著『アイヌ語地名で旅する北海道』(朝日新書103)にこんなことが書いてあったからです。
アイヌ民族は川を重視する。川に沿って生活し、川が人々のたどる[ru](道)となる。山はその先にある象徴でであり、川の名と同名のものが多い。川が大事。川の名前があって、その名前と同じ集落があって、同じ名前の山がある。こうなったらもう川のことを知らなければならない。そんな思いです。ということで集めた川の名前を少しづつ紹介します。
その後知ったことですが、アイヌ語地名は北海道遺産になっているとのことです。
先日道南の八雲町を通った時のものです。
落部川(おとしべがわ)・・・川尻に魚筍(やな)を掛ける処。という意でアイヌ語で「オ・テシ・ペッ」と呼ばれていた。
野田追川(のだおいがわ)・・・ヌプ・タイ(nup-tai)野・林という意味
野田生を過ぎるとこんなのがありました。「蝦夷地・和人地の境跡」と書かれています。そこに架かる橋が「境橋」。
横から見ると「野田追場所と遊楽部場所の境であったこの所は、享和元年(1801)に小安、戸井、尻岸内、尾札部、茅部、野田追の六箇場所が村並になったのにともなって定められた江戸時代の蝦夷地と和人地の境です」と書かれています。
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