2015年11月7日土曜日

「カメ時々ウサギ一時恐竜」っていうのはどうだろう?

私は時々、自分はどういうタイプか、恐竜型か、ウサギ型か、はたまたカメ型か、ぼんやりと考えることがある。

平山廉著『カメのきた道』(NHKブックス)を読んでのこと。「はじめに」を紹介。
今から2億3000万年前、陸上の動物たちは過酷な生存競争を生き抜くため、現在まで受け継がれる3つの戦略を選んだ。
1つは、恐竜に代表される肥虫類が採った方法であり、極限までの大型化とエネルギーの効率化をめざした。
2つ目は、われわれ哨乳類が採った戦略であり、極端に小型化し、絶え間なくエネルギーを補給しつづけ、恐竜の足元で活発に走りつづけた。
この二者に紛れてひっそりと第三の戦略を採った動物がいた。それこそ、本書の主役であるカメたちである。

生存競争を勝ち抜く戦略として3つの戦略があると。イソップの「ウサギとカメ」の話はこのうち2つのタイプを競争させているので、なかなか観察眼があるようだ。

さて本書の主役、カメについて。
彼ら(カメのこと)は、やたらに大きくなることも、せわしなく動き回ることもなく、それでいて同じ大きさの哨乳類ではあり得ないような寿命をもつようになった。
ハムスターやウサギの寿命は数年ほどだが、同じ大きさのカメは人間よりも長く生きることさえあり得る。毎日食べる必要はなく、1ヶ月ほどの絶食にも泰然自若としている。いわば、太く短く生きるウサギに対して、細く長く生きるカメというわけだ。
そこで私は考えた。「カメ時々ウサギ一時恐竜」っていうのはどうだろう。人生そんなにうまくいかないか。

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