2015年11月21日土曜日

「ツタヤ図書館」問題と函館の蔦屋書店、その関係は?

雑誌「経済」(新日本出版社)2015年12月号の巻頭言「リアル図書館戦争」という文章にこんなことが書かれていた。
・・・・・・。しかし現実は甘くない。図書館員の多くは非正規で、その人々がぎりぎりのところで図書館を支えている。図書館の総経費は、ピーク時(1999年)から25%も削られた。民間委託の流れは、レンタル大手のツタヤによる図書館運営にまで至る。
その「ツタヤ図書館」で問題が噴出した。選書を任されたのをいいことに、関連業者から資源ゴミというべき古い旅行雑誌、十数年以上前のパソコン本などを購入。佐賀県武雄市では、貴重な蘭学史料の常設展をつぶし、CD・DVDレンタルコーナーにした
図書館は資料を収集し、無料で市民の閲覧に供する。効率的にしろ-そんな声高な攻撃がこの国に貧困と反知性を広げていないか。このままでいいはずがない。10月4日、愛知県小牧市の住民投票で「ツタヤ図書館」計画が否決された。地道な分野での画期的な出来事である。リアル図書館戦争が住民によって担われはじめた
私もSNSで、「レンタル大手のツタヤが民間委託を受け図書館を食い物にしている」という投稿をあちこちで読んで、関心をいだいています。

そして、このことについての私の疑問は、「ツタヤ図書館問題」と「函館の蔦屋書店」との関係にあります

写真は、去年だったか一昨年だったかにオープンした函館のどでかい「蔦屋書店」(漢字)です。本屋であって図書館ではありませんが、まるで図書館みたいです。

店内の至るところにテーブルや机やイスがあり、コーヒーを飲みながら読書してくださいみたいなことを書いています。普通、本屋さんは立ち読みを嫌いますが、立ち読みどころか、「座り読み」まで勧めてくれるのです。

居心地がいいので、私もよく行きます。歩いても15分くらい、車なら5分で着きますから。この本屋さんの本は売れているのでしょうか。少なくとも私は本を買うためには行ってません。自分の本を持っていき、気分を変えて読書をするには最高の場所だからです。たまーに本を買うことはありますが・・・。店員さんもけっこういるようです。これでやっていけるのだろうか。不思議です。たしかにお客さんは多い。でも本を買うためにレジで長い列ができているようにも思えません。

それでも儲かっているなら話はわかります。もしかして・・・。損失前提でやっているのでは、「ツタヤ図書館になったらこんなにいいよ」っていう宣伝? それとも「ツタヤ図書館」の職員養成? ホントのところはわかりません。私の勘ぐりなんでしょうか?

函館の蔦屋書店

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