2012年8月3日金曜日

「東京ラブストーリー」の名セリフ

先月、私を招いてのお茶の間懇談会を、ある方のお宅で開いていただきました。話題は、消費税のことや福祉のこと、町会活動から本間市議の結婚まで多岐にわたり、楽しいものでした。

話の途中、参加していた女性のケータイが鳴りました。着メロに聞き覚えがあります。小田和正の『ラブストーリーは突然に』、私も好きな曲だったので懇談のあとに聞いてみました。すると「この曲を聴くと胸がキュンとなるんですよ」と乙女のように彼女は言いました。『ラブストーリーは突然に』はテレビドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌。たしか20年くらい前に放映されたドラマだったと思います。

主人公の赤名リカ(鈴木保奈美)の「私の好きは負けない。1グラムも減らないよ」という台詞が記憶に残っています。「好き」という気持ちを、重さのあるものにたとえて「1グラムも減らないよ」と、心憎い台詞ですね。同じ内容でも、言葉一つで伝わり方が全然違うなあと思いました。このドラマ、名台詞があちこちにちりばめられていて、小田和正の曲と重なって、「胸をキュン」とさせています。言葉って大事ですね。

さて話は変わります。最近、『日本語のレトリック 文章表現の技法』(瀬戸賢一著 岩波ジュニア新書)を読みました。レトリックとは何か、著者はいいます。「ありきたりの表現ではなく、よりぴったりとした表現、より説得的な表現、より魅力的な表現のことです。ひと工夫した言い方です」。そして次の言葉が胸に沁みました。

「たとえ真実であっても、ことば不足の場合は、ことば巧みな不実に破れてしまいかねません。」

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