2012年8月21日火曜日

石高ゼロからコメどころになったのに・・・

今日の道南地方はこの夏最高の暑さだったとのこと。大げさに名づけた「高橋佳大の道南グレートジャーニー」の4日目の遊説は、こめどころ今金町とせたな町(旧北桧山町、瀬棚町、大成町が合併、桧山で一番人口の多い自治体となりました)でした。おかげで顔も腕も日焼けで真っ黒になりました。

同行してくれたのは、今金支部の仲間のみなさん、江上恭二前せたな町議(昨年の選挙八票差で惜しくも落選)、佐々木陸郎前大成町議、それから渡島桧山地区委員会自治体部長で江差町議の小野寺真さんでした。

江上恭二さんとはこんな思い出があります。私が94年にはじめて党の八区候補になり、たしか伊豆での研修会に出かけた時に江上さんと知り合いました。宿泊の旅館で部屋が同じになりました。たたみに2つのふとんをならべ、さあ寝ようという時、江上さんがいいました。「佳大さん、人間にとって一番大切な物は何だと思う?」とむずかしい質問をしてきました。私が「衣食住ですか」と答えると、「おれは『食』だと思うんだ。食べるものがあれば何とか生きていける。その食べ物をつくる農家がこんなに粗末にされていいのだろうか」と江上さんは言いました。(江上さんは農家です)

今日は、外崎秀人今金町長をはじめ、内ヶ島今金農協専務理事、大関北檜山農協組合長と懇談の機会があったのですが、江上さんもよく知っている方々ばかりで、さきほどの江上さんとの思い出を紹介したりして、農業問題について懇談しました。

話題になったことは、TPP参加反対はもとより、「農業の生産性をあげて農業所得を増やしたい。そうすれば、結婚して子どももつくれるようになる」、「交付金や補助金でなく、意欲を持ってがんばれば所得が増えるような農業政策が必要」、「所得補償より価格補償」など、基幹産業の農業でまちづくりを進めたいという意欲をつよく感じました。

それからもうひとつ、「TPP参加反対の決起集会では共産党のマドンナが来てくれましたね」と昨年北斗市で行われた集会に紙智子参議院議員が飛び入りで参加したことが歓迎されたこと、「紙さんは農業のことをよく知っている」「うちの町で共産党の先生をつうじてお願いしたのははじめて」など、紙智子さんのことがどこでも話題になったことは、とてもうれしかったことでした。

もともと蝦夷地を支配していた松前藩は、米が穫れないので、「石高ゼロ」の藩として出発したのですが、先人たちの苦労の中で、いま今金や北桧山はコメの町として発展しています。今金町やせたな町のいまのコメの生産高は、石高で言うとどれくらいになるのでしょう。相当な石高になるのではないでしょうか。先日も八雲の酪農の話しを書きましたが、農業を破壊するTPP参加の犯罪性をあらためてつよく認識した一日でした。

今日もまた、山々のすばらしい景観と、帰路は日本海の夕日に感動して函館に帰ってきました。

追記

松前藩の歴史については「松前藩物語」(松前町編)というマンガの本が、気軽に読めて、流れがわかります。

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