2016年1月1日金曜日

日本で初の市民革命的な動き・立憲主義=個人の尊厳・伝える相手へのリスペクト 中野・志位対談を読んで思った

あらためて、あけましておめでとうございます。

「立憲デモクラシーの会」の中心メンバーの上智大学教授の中野晃一さんと「国民連合政府」の提唱者である日本共産党の志位和夫委員長の新春対談(「しんぶん赤旗」1月1日付)をなるほどと頷きながら読みました。

中野晃一・志位和夫新春対談の全文はこちら
新春対談

印象に残ったところは3つです。

1.日本で初の市民革命的な動きと昨年を振り返っていることです。
(志位)一言でいうと、日本国民の新たな歩みが始まった年となったのではないか。戦争法に反対するたたかいは、一人ひとりが主権者として、自分の頭で考え、自分の言葉で語り、自分の足で行動する、自由で自発的な行動がおこったという点で、戦後かつてない新しい国民運動といえると思います。もっと言えば、日本の歴史でも初めての市民革命的な動きが開始されたといっていい。そういう市民社会の動き、国民運動の動きを、いかに政治の変革につなげていくかが、今年の課題になってくると思っています。
そしてその内容は何か 。1.「総がかり行動実行委員会」という統一戦線の組織が生まれたこと、2.95%の憲法学者が違憲だと声を上げるなど知識人が果たした役割は歴史的だったこと、3.「シールズ」、「学者の会」、「ママの会」と、主権者として自覚した方々が個人として連携し声を上げたことと整理されていました。

2.立憲主義を守ることは個人の尊厳を守ること、科学的社会主義の原点も個人の尊重

これは最近になってとくに注目された点ですね。憲法学者の樋口陽一先生なの見解が紹介され、また志位さんもマルクスの「経済学批判要綱」から説き起こしています。

私は大学時代、あまり勉強はしなかったのですが、大学の連続講義で樋口先生の「比較憲法」の単位をかろうじて取ったことを思い出しました。

3.伝える相手へのリスペクトをこめて
(中野)われわれ大学の教員と共産党というのは似ていて、同じようにうっとうしいように思われている(笑い)。常に正しい答えを知っていて説教しているようなところが、たぶんあるんだと思うんですね。そういう意味では、自戒も込めて申し上げているんですけども、いかに見られているのか、どのように受け止められているのか、どうすると伝えたい相手に対してよりリスペクトがこもった、メッセージの伝え方ができるのか、というようなことについて、共産党のみなさんにもぜひ取り組んでいただきたい。
(志位)それは、おっしゃる通りだと思います。私たちは、党をつくって94年になりますが、つねに相手方の攻撃にさらされます。苦しい状況が続くこともある。最近でも、90年代の「自民対非自民」のキャンペーン、2000年代の「自民か民主か」の「二大政党論」のキャンペーンなど、難しい情勢に直面し、それらと苦闘してきました。そういうなかで、「正しいことを言っているのだから必ず分かってもらえる」と確信をもって、それで頑張ってきたという面もあります。ただ、さらに広い国民に支持される党になるためには、いわれるような努力がもっと必要です。伝える相手へのリスペクトをもって、もっと謙虚にという努力が必要だと思います。
ここのところは、前にもブログに書いたのですが、私の思っていることも、そこそこあたっているなと思い、うれしくなりました。
「共産党アレルギー」私はこう考えます

私も戦争法廃止、立憲主義の回復のため、参院選での活動に微力をつくしたいと思います。今年もよろしくお願いします。

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