2012年9月10日月曜日

9条を世界に 9条に乾杯

9月9日は12年前に亡くなった父の誕生日でした。父は晩年、憲法9条の条文を紙に書き出して、居間のカベに張り出していました。なにを思ったのかでしょうか、平和が危ないと思ったのでしょうね。父は昭和4年生まれ。予科練に行ったそうです。そのころのことを父はあまり語りませんでした。今年、テレビで「15歳の志願兵」というドラマをみていたたまれなくなりました。ああいう状況だったのでしょうね。

さて、9月9日函館では、「戦争をしないための選択・9条を考える道南の会」の平和コンサートが、西本願寺別院文化会館でありました。私も聴衆として参加して心が洗われました。老若男女8人が出演したのですが、特に若い3人、Jack Mowsさん http://jackmows.blog.fc2.com/ 、Yo→1(ヨーイチというそうです)さん、間島輝さんが、平和の思いをこめて熱唱。よかったです。もちろん他のみなさんも。写真はフェイスブックで紹介しました。http://www.facebook.com/kadai.takahasi

福島の小松幸子さんが、福島の子どもを助けてほしいという思いと重ね合わせ、峠三吉の「その日はいつか」を朗読しました。胸に迫るものがありました。家に帰って、あらためて、峠三吉の詩集を見ました。「その日はいつか」の一節を紹介しましょう。

われわれはこの屈辱に耐えねばならぬ、
いついつまでも耐えねばならぬ、ジープに礫かれた子供の上に吹雪がかかる夕べも耐え
外国製の鉄甲とピストルに
日本の青春の血潮が噴きあがる五月にも耐え
自由が鎖につながれ
この国が無期限にれい属の繩目をうける日にも耐え
しかし君よ、耐えきれなくなる日が来たらどうしようたとえ君が小鳥のようにひろげた手で
死のかなたからなだめようとしても
恥じらいやすいその胸でいかに優しくおさえようとしても
われわれの心に灼きついた君の屍体の屈辱が
地熱のように積み重なり
野望にみちたみにくい意志の威嚇により
また戦争へ追いこまれようとする民衆の
その母その子その妹のもう耐えきれぬ力が
平和をのぞむ民族の怒りとなって
爆発する日が来る。

その日こそ
君の体は恥なく蔽われ
この屈辱は国民の涙で洗われ
地上に溜った原爆の呪いは
はじめてうすれてゆくだろうに
ああその日
その日はいつか。

さて、夜の部は参加できませんでしたが、函館の市電を借り切って、9月9日9時9分に「9条に乾杯」をするのです。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    ジャックモウズこと、諸岡学と申します。
    こんな僕の事も紹介して頂きありがとうございました!!!
    僕は去年の4月から函館来たばかりの新参者ですが、これから函館を盛り上げて行きます♪
    もしご迷惑でなければ、僕のブログにコーヒータイムをリンクさせて頂いてよろしいでしょうか。
    面識もないのに失礼かとも思いますが、宜しければお願い致します。

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  2. 平和コンサートごくろうさまでした。リンクの件、歓迎ですよ。若い力でがんばってくださいね。

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