2010年12月10日金曜日

JR北海道 それでも経営分離の姿勢変えず

12月3日付の投稿で、新函館-函館間のJRからの経営分離問題について私の思っていることを書きましたが、これをもとに8日一般質問しました。翌朝、私は北海道新聞を見てびっくりしました。その内容は次のようなものでした。


「北海道新幹線の札幌延伸に伴い並行在来線の経営をJR北海道から分離する問題に関し、同社の中島尚俊社長は8日の定例記者会見で、函館-新函館(北斗市、現在の函館線渡島大野駅)間約18キロの分離方針を再考するよう高橋はるみ知事が求めたことについて「いまは考えていない」と述べた。知事の要請に現段階では応じられない姿勢を示したものとみられる。」

私が質問していた頃、このような記者会見が開かれていたのですね。ちっとも知らなかった。とりあえず、私の質問の内容を紹介します。


北海道新幹線の札幌延伸と新函館一函館間のJR経営分離問題について(2010年12月8日 高橋佳大一般質問)


高橋佳大
私は新函館一函館間のJRからの経営分離問題について、11月に書かれた2つの新聞記事に注目しましています。ひとつは11月13日付北海道新聞の記事で、高橋知事が「(新函館一函館)区間の分離方針を再考するよう(JRに)要請した」「中立的立場を転換した」と報じ、29日付社説では「(JRが)歩み寄る姿勢を示してもらいたい」と論じています。ともするとこれまでは、函館市が意固地になって孤立しているような扱いをされていたと私は感じていましたが、前議会以降、函館市民11万人以上の署名に象徴される市民世論が、北海道を動かし、新聞の記事も変えているように感じています、前議会以降の札幌延伸と在来線問題についての情勢とその進展を市長はどのようにとらえているのか、またどのように対応していくのかお聞きします。


西尾市長
札幌延伸と並行在来線問題に関わる現状と今後の対応についてのお尋ねですが、北海道新幹線の札幌延伸に伴う並行在来線の取り扱いに関しましては、地元経済界や地域住民の皆様のご協力をいただきながら,JR北海道による現函館駅・新函館駅間の経営存続を求める111 , 481名分の署名をフ9月22日にJR北海道へ提出し,また,その旨を北海首知事にもお話ししてきたところであり,その際,JR北海道からは,社としての方針に変わりはないとの回答でありましたが,北海道知事からは,「多くの方が署名されたことを大変重く受け止めており,この署名の結果について,JR北海道とどのように調整するか考えさせていただきたい」とのお話をいただいたところであります。

また,11月中旬には,北海道知事がJR北海道に再考を要請したとされる報道もあったところですが,今後におきましても,北海道が中心となって,JR北海道による現函館駅・新函館駅間の経営存続を強く望む地域の声・想いが反映された方向で,解決していただけるものと考えております。

高橋佳大
新幹線とJRからの経営分離の問題ですが、ずっと解せないでいたのが北海道の態度なんです。函館市と北海道の協議の経過をみれば、当然北海道は函館市と足並みを揃えなければならない、そういう責任があったと思うんですよ。ところが実際に北海道の態度というのは、中立を装おうというか、第三者にような顔をして、函館に対して知らんぷりというか、それは函館に対して非常に冷たい態度だったと私は思っているんですよ。

そういう中で、函館市民が市長先頭に一丸となって、11万人以上の署名を集めたのは非常に大きいものであったと 思います。これを北海道にぶつけて、知事のJRへの要請が具体的にどういうものだったかはわからないけれども、それにしても知事がJRに要請したということは確信にしていいことだと思います。市民みんなががんばって北海道を動かしつつあると思います。今後も、北海道にきっちりとしたスタンスにたってもらって動いてもらおう、そういう努力をしてもらおうということを申し上げたいと思います。

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