2010年12月6日月曜日

戸井高校の存続を求める大義

11月30日に函館市議会総務常任委員会が開催され、教育委員会から、戸井高校募集停止問題への対応方針報告され、議論がされました。私も議論に加わりましたが、その中で大切なことに気がつきました。これまで市長も教育長も市議会も一丸となって、道と道教委に対して存続を求め、募集停止が決定されたあともあきらめないでがんばることが確認されてきました。

問題は大義です。「道教委がいうように1学年4-8クラスがのぞましい学校規模で、そこまで達しない学校は教育上好ましくないが、地元が求めるなら、存続のために足並みをそろえましょう」という認識の人が少なからずいることを委員会の議論を通して知り、残念に思いました。

私は、道教委の戸井高校の募集停止決定は、日本国憲法の教育を受ける権利そのもの、教育基本法の教育の機会均等の原則そのものへの挑戦だと思います。ここが大事だと思います。

なお、委員会でしめされた、今後の方向を以下に紹介します。

5.今後に向けた取り組みと課題

(1)今後に向けた取り組み
戸井高校の入学者数が,ここ数年微増傾向にあることから,教育委員会としては,今後その推移を見守りながら,これまで通り単独校,あるいは地域キャンパス校として,引き続き道立高としての運営を求めていくことはもとより,その存続のあり方については,市立化も含め,様々な角度から検討を深めていく必要があると考えている。

(2)課題
①道教委では,毎年度,公立高等学校配置計画を策定しており,教育委員会としても,今後の渡島学区全体における間口調整など,新たな配置計画の動向に留意し,道教委と十分に協議していく必要がある。

②東部地域においては,人口の減少にともない今後も生徒数の減少が続く見込であり,南茅部高校も含め,生徒数の確保が課題となる。

③存続に係る検討にあたっては,学校運営の目的や基本的な方針などを明確にする必要があるほか,教職員の配置,施設や土地の移管等,道教委と協議や調整を図る事項が多数あることから,教育委員会として,鋭意その課題の整理に取り組んでいく必要がある。

2 件のコメント:

  1. 連日の御活躍お疲れ様です。教育委員の中で「戸井高校閉校はやむを得ない」と発言したお方がいるようですが、こういう教育委員は今すぐに辞めて欲しいと思います。

    生徒が集まらないのは、交通の便が悪いことも一因ではないでしょうか。旧函館市内から戸井高校までのバスの便数を増やすかスクールバスの導入で、生徒を確保する等の工夫も必要でしょう。

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  2. コメントありがとうございます。私のブログへの初コメントとなりました。私の文章が誤解を招く書き方になっていたのかなと思いますが、教育委員の中に「閉校やむなし」という発言があったというわけではありません。

    議会も存続のためにがんばろうというのは一致しているのですが、道教委の「望ましい学級編成のあり方」というのにひきずられて、「少人数の学校は好ましくないけれど、地元が望むなら存続を応援しよう」というニュアンスの発言をした議員がいて、そういう認識は弱いと感じたということなんです。そこで戸井高校存続の大義とタイトルをつけました。

    今後は、生徒が集まるかどうかが大切なころなので、私もスクールバスが必要だと考えています。11月15日の要望書に書き見ました。11月16日のブログで紹介しています。要望項目の5番目です。

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