2010年12月1日水曜日

ドイツ・イデオロギーの思い出

「それはいけません」―私の考えについて「いい」とか「ダメ」とか言わずいつも見守ってくれている先輩の宮野千秋元市議が強い調子でいいました。最近あまり本を読んでいないことを話したときのことです。

大学時代は、仕送りが送られると、その中から一万円をもって本を買い読み漁りました。読書によって、ジグソーパズルのピースをはめこむように世界が広がったような気がしました。

お金がないのに『マルクス―エンゲルス全集』のハーフセットをローンで買い、朝方まで先輩と『ドイツ・イデオロギー』の読書会、思想形成期の若きマルクスの難解さに「ああでもない、こうでもない」と議論したことも、『資本論』の原書に独和辞典に首っ引きで挑戦し、わずか二頁で挫折したことも懐かしい思い出です
 
四月からはじめる党事務所若手との読書会、「高橋につきあったら寝不足になった」なんてことになるのも楽しいかもしれません。(『コーヒータイム』2008年4月6日号)


追記
宮野千秋さんは今年4月に急逝しました。とても残念です。「宮野千秋さんとお別れする会」で私が行なった代表あいさつを次号でご紹介します。日本共産党は、志位委員長、不破社研所長を講師とする「綱領・古典の連続教室」を開催することになりました。12月7日が第1回目。インターネットを活用して行なわれます。私も楽しみにしています。マルクスの資本論はわからないながらも大学1年生の時に1回目を読んだのですが、人間社会が科学的に分析されることに驚きを感じました。民青同盟を卒業してから、特に議員になってからは、日常の活動に忙殺されて、思うように学習ができませんでした。コーヒータイムに書いた事務所若手との読書会は自分の学習もかねて挑戦したのですが、数回やって立ち消えになってしまいました。反省。

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