2012年10月8日月曜日

尖閣諸島問題と彼岸花

嬉しかったですね。

今日(10月8日付)「しんぶん赤旗」の「読者の広場」に「中国からきた彼岸花は言う」という投稿が載っていたんですよ。ちょっと内容を拾い読みしてみましょう。

「日曜版配達の途中、土手に鮮やかに咲き誇る彼岸花を見た」「緑と赤のコントラストが見事・・・」

「奇しくもこの日は日中国交正常化40周年だが、尖閣諸島の問題で日中関係はどん底で先が見えない状況だ」

「彼岸花はコメと同時に中国から渡ってきた。球根には毒があるが、水にさらすと食用になる」「食糧難のとき、何度お世話になったことだろうか」

「憲法の精神を生かし、胸襟を開き冷静に丁寧に話し合いをと、土手を埋め尽くしている彼岸花が言っている気がした」

この投稿は、領土問題の解決と日中友好の願いを彼岸花と結びつけているんですね。

実はこの彼岸花のことが、昨日紹介した「植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫」(田中修著 中公新書)」に詳しく書かれています。

この本では彼岸花の毒について説明があり、さらに彼岸花の名の由来について「この植物は墓地や田や畑の畦に育ってきました」「お墓に植えられたのは土葬だった時代、埋葬した遺体を食べに来るモグラやネズミを寄せつけないためでした」「畦に多いのはモグラやネズミが畦を壊すことを防ぐためでした」と書かれています。

また、「作物が不作の年、球根で飢えをしのぐ救荒植物の役割があった」「球根には、多くのデンプンが含まれているからです」「毒さえ抜けば、空腹を満たす食べ物になります」とも。

そして、こうまとめているんです。「私たちとヒガンバナとの昔からの長いつきあいは人間と有毒な物質を持つ植物との共存、共生の典型的な例です」。

冒頭、私が嬉しかったといったのは、きのう読んだ本のことが、今日の新聞に出ていたこと、「人間と植物との共存、共生」に加えて、「日中友好の願いをかけることができる花」ということがわかってとても嬉しかったということなんです。

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