2012年7月16日月曜日

ハッピーアイランド

福島、福島、福の島、幸福の島、ハッピーアイランド、福島の原発事故がもたらした悲しさ、苦しさ、不安、怒りは、福島という地名の意味とは正反対でした。原発をなくして日本列島をホントのハッピーアイランドにしよう。一度言ってみたいと思っていました。7月14日の「さようなら原発函館集会」の党代表あいさつでとうとう言うことができました。
さようなら原発集会におあつまりのみなさんおはようございます。日本共産党の高橋佳大です。日本共産党を代表して、心からの連帯のごあいさつをします。私は昨日の夜、6時から8時まで、ずっとケータイをみていました。ツイッターで、再稼働反対行動、首相官邸前からリアルタイムで刻々と発信される声をずっと読んでいました。抗議行動の実況中継のようでした。わずか140文字以内のつぶやきのひとつひとつが、原発をなくそうという躍動感にあふれています。毎週毎週、10万単位の行動が行なわれている、私は安保闘争では生まれたばかりでしたので、このようなことをうまれてから体験したことははじめてです。そして官邸前行動は、日本列島にシンクロして、札幌、大阪、京都、神戸、金沢、富山、福井、佐賀、長崎、鹿児島、名古屋、宮崎でも行なわれ、今日この函館でも行なわれます。私は、日本の国民のエネルギーの大きさに感動しています。原発をなくすことができる、再稼働をとめることができる、大間原発を中止することができる、そう確信しています。

5日に福島原発事故調査委員会の報告書が発表されました。一つは「自然災害ではなく、明らかに人災だ」と断言したことです。二つ目は「電力会社が力をもち、規制機関が働かなかったという点を強く指摘し、抜本的な見直しが必要だということです。三つ目は、政府は大飯原発3号機の再稼働にあたり、『地震による損壊はなかった』という立場で対応してきましたが、事故調は地震による原子炉の損壊について「ないとは確定的には言えない」と指摘したことです。大飯原発の再稼働には全く道理がありません。大飯原発再稼働反対の声は、ひとつの原発も稼働させないということです。今日掲げられた原発をゼロにしようというスローガン、大間原発の建設中止に直接つながる運動であると私は思います。

みなさん、私の妻の妹家族は福島市に住んでいます。あの3月、妹家族は福島を車で脱出し、新潟で来ていた衣服を全部捨てて、フェリーに乗り込み、苫小牧経由で、3人の子どもをつれて、わが家に一時避難しました。妹がいうには、近所では夫婦げんかの声があちこちから聞こえてきたそうです。自分は福島に残る、行きたいならおまえだけ行けとか、妹も福島を見捨てて行くのかといわれ、避難する自分を責めていたようです。福島というのは、福の島と書きます。英語で言ったら、ハッピーアイランドとなります。それなのに、そこでみんなが苦しく、悲しい思いをしていると思いました。みなさん、私は、日本列島から原発をなくし、本当のハッピーアイランドをみなさんとご一緒につくりたいと思います。そのことを申し上げまして連帯のあいさつといたします。

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