2015年10月20日火曜日

とうとう始まった念願の源氏物語ゼミ

「オレさあ、共産党退職したらさあ、大学に入りなおして源氏物語の勉強しようかと思ってるんだ」
いつだったか私の友人の前川一夫(元道議会議員)さんが、友人というのは失礼かもしれませんね、一回りくらい年上なので先輩でしょうか、その先輩の前川一夫さんが、「佳大さん、オレさあ、共産党退職したらさあ、大学に入りなおして源氏物語の勉強しようかと思ってるんだ」とか楽し気に話していることがありました。前川さんはすでに大学を2つも出ているのに、また何て冗談をと思いつつ、突拍子もないことを思いついては実践する彼のこと、ホントにそうなるかもとも思ったりしました。なんせ北海道の吟遊詩人ですから。

そのころ、私は市議会議員の活動、共産党の活動でとても忙しく、そんな気持ちの余裕なかったのですか、ちょっとうらやましい気持ちもありました。


やっぱり古文でよまなくちゃあ

幸か不幸か昨年病気になったこともあり、私は源氏物語に関する本をどっさり買い込んで療養中に読むことができました。

ちょっと自慢したいので読んだ本を紹介すると、石井和子著『平安の気象予報士紫式部』(講談社+α新書)、池田亀鑑著『平安朝の生活と文学』(ちくま学芸文庫)、江國香織など9人『源氏物語9つの変奏』(新潮文庫)、山口仲美著『「源氏物語」を楽しむ恋のかけひき』(丸善ライブラリー)、服部早苗著『平安朝の女と男 貴族と庶民の性と愛』(中公新書)、林真理子著『六条御息所 源氏ものがたり2 華の章』(小学館)、渡辺淳一著『源氏に愛された女たち』(集英社文庫)、瀬戸内寂聴『女人源氏物語①~⑤』(集英社文庫)、由良弥生著『息つく暇もないほど面白い「源氏物語」』(三笠書房)、秋山虔『源氏物語を行く』(小学館)、酒井順子著『紫式部の欲望』(集英社文庫)、高山由紀子著『源氏物語 千年の謎』(角川文庫)、鹿島友義『医者が診つめた「源氏物語」』(燦葉出版社)、ざっとこんな感じです。

どれもおもしろかった。でもやはり源氏物語は古文で読まなくちゃあ読んだと言えない、なぜかそう思ったのです。

源氏物語はシェークスピアやダンテのように必読書?

源氏物語についてブログに書くのは初めてですが、これまでフェイスブックでは何度か投稿してきました。ちょっと紹介しますね。

世界初の長編小説と言われる『源氏物語』。日本人ならいつかは古文で読んでみたいと思っていました。幸か不幸かしばらく療養することになってから、口語訳とかあるいはその周辺の本をだいぶ読み、楽しんできたのですが、古文となるとむずかしく前に進まず、冒頭の「桐壷」の巻の最初の方で挫折しそうでした。

写真は今日の「しんぶん赤旗」の記事。木村朗子さんという方が書いています。欧米の本屋に行けばMの棚にムラカミハルキとムラサキシキブが並んでおいてあるとのこと。ドストエフスキーやシェークスピアやダンテの『神曲』のように、数ある必読書の中に『源氏物語』も入っているとのこと。古文の『源氏物語』への挑戦を再開しようと思いました。(1月30日付フェイスブック投稿)

『源氏物語 千年の謎』の魅力

『源氏物語 千年の謎』。今日時間があったので、一気に読みました。以前札幌の紀伊國屋書店で平積みになっいるのを見たときからそのうち読みたいと思ってました。

紫式部がなぜ『源氏物語』を書いたのか、一条天皇の中宮、彰子が、その父道長の権勢の道具になっている、せめて物語の中では自由な恋愛をという、紫式部の中宮彰子への思いなどが描かれ、面白く読みました。夕顔の正体が実は六条御息所だったなど奇想天外な設定にはびっくり。映画はまだ観てません。

以下、角川書店のHPからの紹介の引用です。なんと1000年前の誕生から読み継がれている世界最古の恋愛小説「源氏物語」。この紫式部による日本文学の傑作は現在までに世界20か国以上で翻訳され、また、多くの人気俳優が光源氏を演じる形で幾度となく映画化もされ、いまなお人々を魅了している。

そんな名作をまったく新しい発想で映画化したのが「源氏物語 千年の謎」だ。本作では源氏の“物語”に加え、書き手の紫式部をクローズアップ。彼女はどんな思いから数奇な恋愛小説をつづるに至ったのか? 「源氏物語」の誕生に隠されたその最大の“謎”が、紫式部や藤原道長や安倍晴明らが生きる現実と、源氏をめぐる愛憎渦巻く物語の世界を交錯させた、同時進行の構成の中で浮き彫りになっていく。

宮中の美女たちとの愛に溺れながらも、亡き母の面影をまとった養母・藤壺への想いを募らせていく光源氏。その禁断の“物語”が、紫式部の御堂関白・藤原道長に対する狂おしい“想い”を立ち上がらせる。その衝撃的でせつない“真実”が、観る者の心を激しく揺さぶるのだ。
このめくるめく愛の物語を紡ぐために、豪華キャストが集結。光源氏役の生田斗真

紫式部役の中谷美紀、藤原道長役の東山紀之らをはじめとする俳優陣の魅惑の競演に心ときめく。さらに、それぞれのキャラクターを象徴する艶やかな衣裳や、きらびやかな映像美にも魅了される。日本発のこの歴史エンタテイメントが、再び世界を感動の渦に巻き込むのは、間違いない。
(2月18日フェイスブック投稿)

函館古典文学研究会発足へ

とうとう源氏物語の勉強をすることになりました。7月に函館市の亀田福祉センター主催で行われた「源氏物語と道南の言葉」に参加。講師の古谷先生の「今後一緒に古典文学を勉強しませんか」の呼びかけにこたえたものの前回は先生と私しかいませんでした。今回は北海道新聞「みなみ風」さんの好意で、紙面に紹介していただきました。源氏物語や万葉集を勉強してみたい市民のみなさん、お気軽にご参加ください。10月2日10:00函館市青年センターです。ちなみに連絡先は私のケータイになってます。(9月29日付フェイスブック投稿)

9人もあつまって「源氏物語ゼミ」がスタート

10月2日どきどきでしたが9人もきてくれました。借りた部屋が狭すぎて嬉しい悲鳴です。古谷先生は、桐壷の巻の冒頭を函館弁で紹介。楽しくスタートしました。

むがし、ある天皇さんのどぎに その天皇さんをお世話している女性のながに そだらに身分がたがぐない(ひぐい)女の方で その天皇さんにうだでぐかわいがられでいだ人がいだどさ

次回は10月23日(金)10:00 函館市青年センター 関心のある方、ちょっとのぞいてみませんか、大歓迎です。











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