私は函館市北美原という地域に住んでいます。今は函館市ですがここは40年ほど前には亀田市の一地域でした。
北海道にはアイヌ語起源の地名が多いのに、自分の住む「亀田」はいかにも日本語っぽくてしかもおもしろくない名前だなと思っていました。
ところがびっくり。「亀田」という地名はアイヌ語と深い関係にあることがわかりました。北道邦彦氏の『アイヌ語地名で旅する北海道』(朝日新書)にはこう書かれています。
「明治初年までの函館は、函館山の麓の、港に面した場所のことだった。函館湾の対岸は亀田村で亀田川流域はアイヌ語で「Siシ(大きな)kotコト(窪地)」といったが、松前藩は「死骨」に通じるとしてその名を嫌い、亀田と名づけた」と。
「シコツ」→「死骨」→一転めでたい名前「亀田」にということなのでしょう。
さて「亀田」と同じ発想でついた地名が「千歳」です。以下引用です。
「支笏湖から流れ出る千歳川一帯をアイヌは、シコト(本では「ト」の字は小さく書いている)「Siシ(大きな)kotコト(窪地)」といったが、松前藩は「死骨」に通じるとしてその名を嫌い、このあたりが鶴の生息地だったことから「鶴は千年」に因んで「千歳」と名づけた」とあります。
亀田市と千歳市は「鶴は千年、亀は万年」つながりの姉妹都市なんですね。
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